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院長のひとりごと コラムcolumn

ことしの花粉症を振り返ると…(初期治療について)
更新日:2022/04/18

4月に入りスギ花粉から今はヒノキへと変わってきました。

花粉症をお持ちに皆さん、今年はいかがでしたか?

 

今年は、ヒノキの花粉が異常に多いようで4月に入り「再び症状がひどくなった!」

ですとか「3月まで大丈夫だったのに最近鼻や目がひどい!」といった訴えをよくお聞きします。

さて、毎年恒例のスギ花粉症。かねてよりお薬による治療はお早めに❕と、よく耳にされていたのではないかと思います。

こういった、症状がひどくなる前、もしくは花粉の飛び始める前にお薬を開始する治療法を「初期治療」といいます。

 

従来、初期治療は花粉が飛び始める1週間~2週間前から服薬を開始するといい!と言われています。

 

しかし、「それっていつ❓」という疑問を私は長年抱いていました。

 

ここ宇都宮近辺は例年、3月20前後に花粉の飛散が開始となりますので、それを目安に1週間や2週間前から服薬を開始すれば初期治療の時期としては完璧だと思います。しかし、例えば今年はどうだったか!?というと、花粉は約2週間おくれて飛び始めました。その理由は気候によるもの。今年は寒さが戻り雪も降ったりしましたので、結果飛散の開始がおくれたのです。

 

もし、3月20日の2週間前から初期治療を開始していたとしたら、どうでしょう。実際の飛散に対し1ヶ月も前から初期治療を開始していたことになります。こういったことが起こり得ることから、先にのべました「服薬の開始っていつ❓」が長年のギモンだったのです。

 

花粉症の症状が出始めるのは大きく分けて2パターンありますが、その前に、「飛散の開始」の定義について触れておきましょう。

 

花粉が飛んでいるかどうかは、全国各所で計測がされています。その観測は一般にダーラム型花粉捕集器を用いて行われ、1月以降で設置されているスライドグラス上に付着するスギ花粉の数が最初に1cmあたり1個以上になった日が2日以上続くと、その地域の飛散開始日となります(公益財団法人日本アレルギー協会 花粉情報標準化委員会の定義より)。

 

よって、飛散開始日より前からチョロチョロと花粉は飛び始めているわけです。

この飛散開始日の前から、くしゃみ、水鼻、鼻づまり、目のかゆみ、のどのイガイガや痒みなど、花粉によるアレルギー症状を認め始める「高感受性」とよばれる方達と、飛散が始まった後から症状が出始める「低感受性」の2つにパターンとして分類ができます。

 

早い人は年が明けると1月中旬頃から「なんだか鼻がムズムズしてきた」といって受診されます。こういった高感受性グループの方々は、少しでも症状を感じ始めたら服薬を開始されることをお勧めしています。

 

一方、低感受性グループの方達にはテレビなどで「春一番がそろそろ吹くぞー」と言い出したら、その辺りから服薬を始めてください。とお伝えしています。暖かくなり、春一番が吹くころ、その辺りが花粉の飛散開始日と重なります(宇都宮はその1週間ほど遅くなる場合がありますが)。

 

次回は、初期治療を行った方達と、症状がひどくなってから受診された方達の違い!をお伝えしたいと思います。

(メダカの赤ちゃん早くうまれないかな~待ちくたびれちゃったよぉ~ 副院長)

花粉症のピーク時対策🌲
更新日:2022/03/17

いよいよ今年の花粉症もピークとなってきました。
当院を受診くださる皆さんの多くが「今年は目の症状がひどい!」と仰ります。
コロナ禍でマスクが日常となり、鼻から吸い込む花粉の量が少なくなっていることが理由ではないかと、個人的には考えています。

眼は花粉用のゴーグルなどをしていないと大量に付着してしまいます。
花粉症用の目薬を使用していただいていても、「効かない!」とか「すぐにまた痒くなる!」といったご意見もこの時期は多いですね。

つまり、目薬の効果以上に花粉が大量に入り込んでくることが原因なので、薬を効きやすくするには、「当たり前だろ~~!」って思うかもしれませんが、入ってきた花粉を外へ出す必要があります。

では、どうすればいいのでしょう⁉

例えば、外出から帰ってきたら眼を洗って花粉を洗い流すことがおススメです。市販の眼を洗うものが色々販売されていますので、これを行って頂くと「症状が楽になった!」というご意見を頂戴します。

また、「洗浄は無理!」という方も多くいることでしょう。そんな場合は、市販の点眼薬を試してみてください。生理食塩水やプールの後の目薬などでもいいのではないかと思います。つまり、目薬にて花粉を目から洗い流す!といったイメージです。

但し、水道水で目を洗うことはかえって刺激となってしまうことがありますので控えることをおススメします。

 

一方、鼻の症状がひどい場合はどうしたらいいでしょう?

 

昼間、営業職にて外出の多いサラリーマンや、部活動でマスクを着けられない、また学校においては換気のため窓が開けっぱなしとなっている状況があるようです。そうなると、屋内、屋外の差がほぼないので、授業中ひどくなってしまう事もよくあるでしょう。

そんな場合も目に対する対処法と同様、鼻に吸い込んだ花粉をいかに外へ出すことができるか!

これが、症状のひどさを軽減する方法となります。

 

具体的には保湿用の鼻スプレーがおススメ。ネットなどにもありますので、お手軽に入手が可能です(当院でも取り扱っています!)。

昼間、鼻の症状がひどくなる前(このポイントが肝心!)、「あっ、このままだ

とヤバい!」と感じる瞬間があるはずだと思います。この時に、保湿用の鼻スプレーを沢山「シュシュシュシュ…!」とかけ、その後に鼻をかんでもらう。これによって「ひどくならずに済んだよ!」というお声もよく頂戴しています。

 

花粉を大量に吸い込んだ結果、鼻が過敏に反応し、それを外へ出そうとする反応。それこそがアレルギー反応なので、くしゃみ、鼻水によって花粉を排出させるのではなく、スプレーによって外へ出してあげる。これにより薬が効いている範疇に花粉量を抑える。このようなことを花粉症のピーク時期の対策として、私は皆さんによくお伝えしています。

他に、「朝や晩に鼻の症状がひどい!」といった場合はどうでしょう。

朝おきると、とたんに「くしゃみや鼻水」が出始める現象を「モーニングアタック」などと呼びます。起きがけに自律神経が副交感神経から交感神経に切り替わるタイミングが、ちょっとうまくいかないことが原因ではないか⁉と言われていますが、これはまだ全容解明とはいっていません。

花粉症によるアレルギー反応はすぐ反応する経路と、しばらく時間が経ってから反応する経路があります。夜になると鼻がつまって眠れない!などという症状はこの後から反応を起こす経路のしわざかもしれません。

こういった症状が薬だけでコントロールしきれない場合、私は「鼻うがい」をおススメしています。

朝と夜、もしくは夕方、帰宅後に鼻うがいをすることで、鼻の中をスッキリし、その後の症状を緩和させてくれることに期待できます。

鼻うがいについては、昨年12月に上梓しました院長の著書「鼻スッキリで夜ぐっすり」の中でも紹介していますし、その後、おかげ様でラジオ番組や週刊誌、テレビのコメントなどの取材をお受けした際も、「鼻うがい」についておススメさせて頂きました。

はじめて行う際、鼻がツーンとしみるんじゃないか⁉と少々ビビるかと思いますが、やってみると意外と楽で、その後のスッキリ感を一度体感すると結構手放せなくなる秀逸な1品です。コロナの感染予防にも良さそうと言われるようにもなってきており、ぜひ広く皆さんに鼻うがいをして頂けるといいなぁ!と思っています。

オミクロン株の感染リスクを下げるには⁉
更新日:2022/01/27

あまりにも当たり前な内容すぎて衝撃です!!
今回はめずらしく結論から申し上げますと…

① 鼻うがい
② 睡眠
③ 食事(腸活)

この3つが日ごろ習慣づけられると、オミクロン株の感染リスクを下げることが可能となり得るのではないでしょうか。

鼻うがい現在感染が急拡大しているオミクロン株。それまでのデルタ株などと最も異なるのが、感染症状の起こる場所。
肺炎など下気道(気管から肺まで)の感染症状がメインだったこれまでの株と比べ、オミクロン株は鼻やのどの症状をメインとした上気道(鼻~のどまで)の症状が中心です。

ここで重要なのが「鼻呼吸」。人間本来の呼吸である鼻呼吸が出来ている必要がまずあります。鼻呼吸によって、最初に感

染のターゲットとなるのが「上咽頭」という鼻の奥の突き当り。プールの水が入るとツーンと痛くなる場所です。
普段から、上咽頭は日常の雑菌やウイルスに最初にさらされる場所です。よって、朝、晩に鼻うがいをし、洗い流すことによって感染リスクを減らしましょう!というのが最初のおすすめポイント。気になる方は仕事から帰宅されて鼻うがいをするのもなお良いのではないでしょうか。

口呼吸になっている人にも鼻うがいはおススメです。但し、鼻かぜやこれから本格化する花粉症、また副鼻腔炎、鼻中隔湾曲症(鼻を左右

に分ける柱のうねり)などによって口呼吸となってしまう人は、必要な治療をあわせて行いましょう。

ネットや薬局でも様々な鼻うがいが販売されています。当院でも「ハナクリーン」という商品を扱っていますので、ご興味がございましたらスタッフにお声がけください。
鼻クリーン説明用紙ダウンロードはこちらから
鼻うがい紹介動画はこちらから 

睡眠

正しい睡眠とは、その「量」と「質」。

日本人はOECD諸国で最も睡眠時間の短い国です。

睡眠時間が短いと健康寿命も短縮してしまいます。

ある研究では、平均睡眠時間が7時間の人たちとくらべ、平均4時間以下の死亡率は1.6倍も高いことが言われています。

習慣的な睡眠不足は免疫系の働きを弱め、風邪などひきやすいばかりでなく、アレルギーや自己免疫疾患、がん発症率にさえ影響すると言われています。

 

特に、寝て最初の3時間はぐっすりと深い眠りが出現する大事な時間帯。この時に全身の細胞にはメンテナンスが入ります。しかし、これが夜更かしにより深夜に就寝すると深い眠り、つまりメンテナンスはカットされてしまいます。よって、スマホなどを長時間触ることにより夜更かしとなるのは、眠りの量だけでなく質も落としてしまいます。

 

また、睡眠時無呼吸のある方は、まさしく睡眠の質の低下をまねくため、十分な睡眠時間をとっていても質の低下につながります。

 

人の身体は朝起きてから15~6時間経つと眠くなるように設計されています。その時間帯に眠気を感じているにもかかわらず、我慢して起き続けることでその後、寝れなくなってしまう人をよく見かけます。

夜、自然に「眠いなぁ」と感じるのは、「そろそろ寝る時間だよ!」という身体からのサインです。このサインに目を向けてみませんか!

 

食事(腸活)

腸には身体全体の免疫細胞の6割も存在しているそうです。つまり我々が健康を保つためには、十分な免疫機能が保たれていなければなりません。そのためにも、腸活により腸内の細菌群がいいバランスをとっている腸内フローラの状態を目指したいものです。

 

腸内フローラを目指すために良い食事って何だろう?って考えると、1つめは食物繊維。主にごぼうやさつまいも、こんにゃく、だったり、みかんやバナナなどの果物、またしいたけや、しめじなどのキノコ類やわかめといった海藻にも多くの食物繊維を含んでいるそうです。こういった日常的に摂取することが可能な食品を、少量でいいので多くの種類を食べるよう心がけてみましょう。

 

もう一つは発酵食品。この発酵食品も腸活にはとてもいい食べ物。納豆、キムチ、みそ、ヨーグルトなどは勿論のこと、最近はやりの甘酒は飲む点滴とさえ言われるほどです。昨年秋から私は米麹の甘酒を自分で作って飲んでいますが、麹が発酵してブドウ糖となるため、砂糖を使わずに程よい甘みが得られます。また、身体のエネルギー代謝はブドウ糖のため、まさに飲んでそのままエネルギー源として利用されます。また、1時間ほど煮た小豆に米麹をあわせ(温度は70未満で! そうしないと高音のため発酵が止まってしまいます)、8時間経つと米麹あんこの完成。これも甘すぎず、私はここにヨーグルトをかけて毎朝食べています。

 

以上、鼻うがい、睡眠、食事(腸活)について触れてみました。これらは自身のセルフケアとして簡単にできる内容です。ほんのちょっと、ご自身の日常を見直し、身体をいたわることで感染予防にもつながる。感染自体をむやみに恐れるのではなく、セルフケア=セルフディフェンス!と考え、こういった事に目を向けてみてはいかがでしょう。

本を出版しました!
更新日:2021/12/11

この度、「鼻スッキリで夜ぐっすり」という本を21年12月10日、出版させ得て頂くこととなりました。
今回はここに至るまでを振り返ってみたいと思います。

丁度1年ほど前、私が現在学んでいる医療経営大学というコミュニティーの合宿でのこと。
ある先生が、本を出版されたことを知り、そこに至る思いなどをお聞きし、思わず「自分でも本を書いてみよう!」と即決したのでした。
実はこれには伏線があり、さらに遡ること数年前…
当時、当院のコンサルティングをお願いしていた担当者は、私の睡眠に対する思いなどをよく聞いていたので、「先生の思いを広く知ってもらうためには本を書いてみたらどうか⁉」と勧めてくれました。その当時は、本を書くには何をどうしたらいいか?などイメージがなかなかわかず、そのうち書けるといいな!といったことを話した記憶があります。
この会話は私の頭のどこかに残っていたのだろうと思います。話しは戻り、合宿での本の話しを聞いて、本を出版する方法を知っている人を紹介してもらえばいいんだ!と今回は出版した人を目の前にして、自身が本を出すことを十分にイメージできたのでした。

合宿のその日のうちに出版社の方を紹介してもらい、Zoomで詳細を伺い、年が明けていよいよスタートとなりました。
本ができるまでの経過を簡単にお伝えすると、5回ほど、本の材料となる内容につき私が資料をもとに説明・解説をしていきます。そしてその内容をライターさんがまとめてくれて、原案となる本のベースが出来上がります。私がそれに訂正を加えていき、まとめたものが初校となります。この間に図表についても、載せる数や内容を打ち合わせながら本文の更なる修正を行い、再校と念校まで行い(念校とは字のごとく念のためなので、必ずここまで行うわけではないようです)、この度の出版にこぎつけました。

初校~再校までの期間はかなりタイトで、特に再校は2日ほどの期限をきられており、他の仕事を横においてこちらを優先させる必要がありました。
丁度、依頼いただいてた講演の時期にぶつかり、講演スライドの作成もしなければならず、時間のやりくりを要しましたが、なんとかなったことを思うと、相変わらず私は「尻に火がつかないと腰があがらない」なまけもの体質のようで、今回もひそかに反省するのでした(笑)。

肝心な本の内容ですが、耳鼻科医である私が睡眠医療に関わるなかで、最も重要視しているのは「鼻呼吸」です。
鼻呼吸が障害されると、それだけで眠りの質は低下してしまいます。こういった鼻呼吸について、その役割や必要性を解説しています。
また、スマホのない世の中はもはや存在しないほどのデジタル社会において、寝る前や布団の中でスマホ操作をしている人が大変多く見られます。これもまた眠りの質を落としたり、寝つきを悪くして不眠の原因となってしまう場合もあります。
それにより、慢性的な睡眠不足に陥ることを「睡眠負債」と言います。その睡眠負債の原因として、遅くまでスマホ操作をしていることによる睡眠衛生の乱れがあるのです。
こういった睡眠衛生や睡眠負債にも触れ、今や世の認識が高くなった「睡眠時無呼吸」についても検査や治療についてお伝えしています。

このほか、慢性上咽頭炎という病態により、様々な不調を訴える方が実は多くいらっしゃいます。この不調により実は眠りの質を悪くしており、寝つきや夜中に目が覚める、寝た気がしないなどといったことに無意識のうちに関与していることもよく見られるのです。これに対し上咽頭擦過療法という処置の治療は眠りを含め不調を軽快させてくれる可能性を強く秘めています。
これらのことを症例を交え、また家庭で出来る鼻呼吸の民間療法や生活の注意点など幅広くお伝えしています。

普段、おろそかになりがちな「睡眠」にちょっとだけ意識が向き、昼間当たり前の活動が当たり前に過ごせるためにも、ご自身の睡眠を見直すきっかけとなってくれたら!という思いで書いてみました📔

どうぞ、ご興味、ご関心を持っていただいた方はAmazonからポチっとしていただけるとご購入いただけますので、宜しくお願いいたします。

「鼻スッキリでよるぐっすり」
https://amzn.to/3DGt6LC

本を出すことになりました!
更新日:2021/11/03

昨年秋に「本を書こう!」と決めて、今年に入ってからその作業を進めてきました。そしてやって来月、12月10日出版予定までこぎつけることができました!

タイトルは鼻スッキリで夜ぐっすりです。

このきっかけとしては、いま私が勉強している医療経営大学というコミュニティーの合宿にて本を出版されたDrがいらっしゃいました。その方は開業に関する書籍を出版されましたが、たまたま仲良くしている他のDrも本を出そうと思っている!ということを聞いていたこともあり、それを見て触発されたのが今回の運びとなりました。

しかし、じつはその数年前から、当時お世話になっていた大手のコンサルティング会社の担当者からも「これだけ睡眠に打ち込んでいるのだから、本を出したらどうか!」と声をかけられていました。当時は、本を出すといっても何をどうしたらいいかも全く分からない状態だったので、そのままになってしまいましたが、きっと頭の片隅には「本を出版する」というものが残っていたのでしょう。それもあってか今回はすぐさま行動に移すことができました。

出版社を紹介していただき、打ち合わせを重ね、私が伝えたい事をまとめてzoomで何度かお伝えし、それをライターさんに書いてもらう、という流れでした。本来比較的短期間にzoom取材を終え、夏には出版予定のはずでしたが、私の都合もあり取材間隔が開いてしまった事から秋以降の出版予定となりました。

ライターさんからあがってきた原稿に目を通すと「さすがプロの文章は引き付けるような書き方をするな!」と関心させられつつも、やはり自分の言葉と違うことへの違和感のようなものも同時に感じたのでした。

当初、遠慮がちにチマチマと手直しを入れさせて頂いてましたが、担当者の方から思った通りガンガン手を加えてください!と背中を叩いてもらったことがきっかけで、そこから文章全体の見直しが始まりました。

今回の本の大きなテーマの1つに「鼻呼吸」があります。鼻呼吸が出来るからこそ、良い眠りに繋がるというコンセプトでしたが、後半は既にある睡眠の書籍と類似した内容に向かっていったこともあり、担当者とも再度お話しし、鼻呼吸をもって全面に出そう!ということから、「自分で文章をうってしまっていいですか?」とお願いし、思いつくまま書き足す作業に発展してしまいました。

その後、書籍らしい文末の表現など、そこはプロに手直しをして頂きながら現在発刊に向けて最終段階に入ってきました。

こうして、初めての書籍創りはかなり思い入れの強い、そして私のこれまでの知識と経験から、「鼻呼吸と睡眠」という我々耳鼻科医が担うべき領域について書き留めることができたのではないかと思う1冊になりそうです。

発刊間近、完成がたのしみです!

猛暑とめまい
更新日:2020/08/30

今年はめまいで耳鼻科を受診される方が多い年のように思います。コロナ禍となり皆が自粛を積極的に行っていたゴールデンウィーク明け。めまい、難聴、耳鳴り、耳がかゆい…と、まぁ耳関連の方ばかり!と言わんばかりにとてもヒマになった外来ながら、これらの症状の方は多く受診されました。そしてこの夏、記録的に長い梅雨があけたと思ったら、ここはどこの国か?と思いたくなるほどの暑さ。つい4~5年前までは35℃という気温に「ほとんど体温じゃないか!」と驚いていましたが、もはや40℃とは高熱状態です。気象庁が発表している日本の季節平均気温(日本の夏(6~8月)平均気温偏差の経年変化(1898~2019))によるとグラフのとおり、日本の夏の平均気温は右肩上がりに推移しています(恐ろしい…Σ(゚∀゚ノ)ノキャー)。あちらこちらで皆、熱中症によりバタバタと倒れる方が続出するのもうなずける結果です。

 

 

 

 

https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/sum_jpn.html

 

 

 

(さらに…)

昨日の常識、今日の非常識 ~新しい生活スタイルと新しい診療スタイル~
更新日:2020/05/31

3月下旬、首都圏を中心に外出を控えるよう、感染爆発をするかしないかこの2週間がカギ!との声明から始まり、4/7緊急事態宣言が発出、1ヶ月の自粛要請に我々日本国民は自発的によく我慢したもんだ!と思います。しかし、もう一息とのことでこれは延長され、これらをトータルすると約8週間にも及ぶ自粛生活からやっと5/14日、首都圏などを除き全国の大部分の地域で解消されました(その後25日には全ての地域で解除)。

そして新たに始まったのがcovid-19との共存、「新しい生活スタイル」です。

耳鼻科診療においても、従来普通に行われていたことが色々と変化し、出来ないことが大変増えました。出来なくなったものをざっと挙げてみると

①ネブライザー(診察の後の吸入)
②鼻やのどの内視鏡
③鼻血の焼灼止血
④鼻のレーザー手術
⑤鼓膜切開
と、日常的に行っている診療内容からはこの辺りが列挙されます。 (さらに…)

新型コロナウイルス感染症
更新日:2020/02/14

平成は自然災害が多かったと振り返られましたが、令和のスタートはまさか感染症とは驚くばかり…。しかし、その結果今年のインフルエンザは例年に比べ感染者数は少ない印象です。皆さん、手洗いやマスクへの意識が高いのでしょう。しかしマスクは品不足で、暖冬の影響から飛散開始が早まった花粉症に対してもマスク不足は症状の増悪につながりかねません。

まだ、実態が十分に把握の出来ていない新型コロナウイルスですが、2月11日WHO(世界保健機構)は正式にCOVID-19と命名しました。これはColona Virus(コロナウイルス) Induced(引き起こした) Disease(疾患)の頭文字をとったもので、WHOへの初めての報告が2019年だったことから19が付けられたようです。

新たな感染者など不安を煽る報道ばかりの印象も拭えませんが、2月1日に指定感染症と定められたことを受け、宇都宮市においても「帰国者・接触者相談センター」という部署が市保健所内に設置されたことが、2月12日付けで医師会より「新型コロナウイルス感染症への対応について」という案内が来ました。その内容のうち、皆さんにお知りおき頂きたい内容の要約を下記に記しますので、是非一度ご確認ください。

<要約>

次の①~③が疑わしいと思った方は医療機関をすぐに受診せず、まずは「市保健所 保健予防課」「帰国者・接触者相談センター」へお電話のうえ対処法を確認ください。
Tel:626-1114

①症状の程度を問わず発熱、咳、痰などの呼吸器症状があり、新型コロナウイルス感染症(以下COVID-19)が確定している人と接触があった方

②37.5℃以上の発熱と咳などの呼吸器症状があり、自身の症状が出る14日以内に湖北省(武漢がある省)などWHOが公表しているCOVID-19の流行が確認されている地域に行った、もしくは住んでいた方

③37.5℃以上の発熱と咳などの呼吸器症状があり、自身の症状が出る14日以内に湖北省(武漢がある省)などWHOが公表しているCOVID-19の流行が確認されている地域に行った、もしくは住んでいた、という人と接触があった方

因みに医療機関に対しては、COVID-19を疑う方が受診した際は車などで待機してもらい、市保健所へその方と直接連絡が取れるように、携帯の番号を確認のうえそれを併せて連絡すること。くれぐれも待合室(院内)では待機させないように、とあります。
(以上要約)

しかし、COVID-19の人と接触があったか?その確認自体がなかなか難しいクエスチョンとも思いますが、各自治体とも、感染拡大の阻止に色々ご対処いただいているかと思います。

TVなど感染症の専門家の話しから考えると、もはや上記のような水際対策はあまり意味をなさず、市中感染として周りに普通にあるものと捉えるべき時期に来ているようにも思います。何故なら、不顕性感染(感染しているものの発症せずに経過してしまうもの)も多いようですから、既にかかってしまっていながら感染経路は不明という人もきっと多いことと思います。

仮に発症した場合、普通の風邪やインフルエンザとの違いとして発熱期間が長い事が1つに挙げられるようですので、5日以上発熱が続き、咳などの呼吸器症状を呈する場合などもすぐに医療機関へ向かうのではなく、保健所へ相談してみてもいいのかもしれません。

手洗いや咳エチケット、そしてしっかり食事(栄養)を取り、十分な睡眠時間を確保する。睡眠不足が続くだけでも身体の免疫機能は低下します。かつてあれだけ騒いだ新型インフルエンザも今では季節性インフルエンザとして日常的に存在しているわけですから、不要に慌てず、こんな時だからこそ俗に言う健康的な日常を送るきっかけとしてみてはいかがでしょうか。

 

それにしてもはやく終息するといいですね。オリンピック、大丈夫なんだろうか…!?

民間療法の効果!? ショウガの効き目!
更新日:2019/10/16

仕事柄、毎日のように風邪の方が受診される耳鼻科ですが、季節の変わり目には老若男女を問わず受診者が増えてまいります。目の前でくしゃみをされたり、ちょうどその時自分が息を吸うタイミングだったりすると「あ、これって今もらった瞬間かな?」などと内心思いつつもそのまま診療を中断することなど出来ず時は流れるのでした。そのため私も年に数回のどの痛みや鼻水など風邪をひいていました。

ちょうど1年ほど前、テレビ番組で酢にショウガのみじん切りを漬けこんだ「ショウガ酢」なるものが取り上げられており、ショウガに含まれる「ジンゲロール」という物質に殺菌作用があることは知っていましたが、どうやって毎日ショウガを摂取するのか?について自分の答えが見つからなかったことから、その番組を見た時に「あ、これだ!」と直感的に思ったのです。番組内ではサラダや生姜焼き、納豆にみそ汁など何にでもかけて摂取するというやり方でした。これならいけそう!と早速お酢とショウガを買ってきて作ってみました。作り方は何とも簡単。お酢(クセの少なさからリンゴ酢がお勧め)1本と、ショウガ1~2塊をフードプロセッサーにて粗みじん程度にし、瓶に混ぜるだけ。翌日より食べて頂けるとのことでした(最後に再度レシピを掲載します)。

翌日より食事の度色々なものに混ぜて食べ始めましたが、1週間も経つと食事の際わざわざ出してかける作業自体が面倒臭くなってきました。普段ならここで飽きてしまい終了していたことでしょう。何ともたまたま、それ以前より「レモン酢」なるものを始めており、これを毎朝ジョッキに水で割って飲んでいました。因みにレモン酢を始めたきっかけは体重が減るらしい!という甘い言葉につい釣られて始めたもの。本来のレシピは酢(リンゴ酢)とレモンの輪切り、氷砂糖だったと思いますが、砂糖を摂取して何で痩せるの?という素朴な疑問と、腸内環境に良いようにという勝手な思いつきでオリゴ糖に変更し夏前から始めていました。なので毎日酢を飲むという習慣がついていたので、レモン酢にショウガ酢を混ぜて飲むという方法へシフトしてみたのです。大さじ1杯ずつ混ぜた酢のカクテルはお世辞にもおいしいとは言い難く、しかし日々飲んでいるうちに慣れてしまい私にとって飲むという方法はすっかり習慣化してしまいました。

ふと気づくと約1年、全く風邪をひかず今年の9月中旬に久々のどの痛みを伴う風邪をひいたのでした(1年ぶりとはいえ風邪はひいたのでショウガによって永久に風邪をひかなくなるというわけではないのでしょうが…(笑))。 (さらに…)

ラジオの週録(教えてドクター)に行ってきました!
更新日:2019/07/07

 73RADIO BERRYFM栃木へ「教えてドクター」のコーナーの収録に行ってきました。6月下旬にお声がけ頂き、翌週に収録に至るという飛び道具的なスケジュールでしたが、意外と何とかなるもんですね(笑)。

 

 今回、最近話題の「睡眠負債」と「睡眠時無呼吸」についてお話しをさせていただきました。

 「睡眠負債」はNHKスペシャルで取り上げられて以来、関心が高まり、言葉自体もかなり浸透してきているのではないでしょうか。因みに睡眠負債とは、「慢性的な睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼす可能性のある状態」を指し、スタンフォード大学のデメント教授により提唱された言葉です。日本人は全ての世代において世界有数の睡眠時間が短い国。この日々の睡眠の借金がコツコツと何十年も積み重なった結果、様々な病気を引き起こしたり、発症年齢を早めると言われています。最近のトピックスは「睡眠負債と認知症」。脳に蓄積した老廃物が脳機能を障害し認知症に至ることは既知の事実ですが、リンパの流れが無い脳内ではどうやって老廃物を排泄しているのだろう?と長年よく分かっていませんでした。ただ、どうも寝ると老廃物は排泄されるよね!という事だけは分かっており、その仕組みがやっと最近解明されてきました。実は脳内のグリア細胞という細胞が就寝中に小さく縮小することで脳脊髄液の流れが速まり、その結果老廃物を静脈へ押し流す!ということのようです。これこそが唯一の効率的な老廃物の排泄方法で、寝るだけで脳内が清掃されてしまう、まるでお掃除ロボットのような仕組み。ヒトの身体はまだまだ神秘に満ちた未知の領域がたくさんあります。たった一晩徹夜するだけで脳内には老廃物が多数溜まり、それにより低下するパフォーマンスの程度は、血中アルコール濃度が0.1%の状態に等しいと言われています。酒気帯び運転の基準は呼気中アルコールが0.15mg/L。血中アルコール濃度に換算すると0.03%だとか。つまり、たった一晩の徹夜状態で酒気帯び運転以上に判断能力を低下させていることを意味します。しかし、それもただ「寝る!」ことによって老廃物が排除され、まるでゴミ屋敷のようだった脳内がきれいに清掃されるのですから皆さん、「十分寝る!」って想像以上に大切だってことが何となくご理解いただけたでしょうか。 (さらに…)