診療案内ニュー

舌下免疫療法についてzekkamenekiryoho

舌下免疫療法について

鼻炎」の主な原因としては、風邪などの感染症と、ハウスダスト(ダニ)や花粉などのアレルギーがあります。
風邪をひいたわけでもないのに鼻炎の症状が現れる場合は、「アレルギー性鼻炎」が疑われます。
アレルギー性鼻炎の原因となる「アレルゲン」は、私たちが日常生活で接触しているいろいろな動植物や室内のハウスダスト(ダニ)・カビなどです。どのようなアレルゲンに対してアレルギー反応をおこすかは人によって異なります。
このアレルギー性鼻炎に対し、当院では「スギ花粉症」の方を対象に舌下免疫療法を行っております。

 

舌下免疫療法とは…

舌下免疫療法とは、舌の下にお薬を置き、定められた時間保持したあと飲み込む治療法で、1日1回ながら最低2年、推奨は3年以上治療を継続することで、スギ花粉に対し身体を慣れさせる治療法です。

※治療の継続には少なくとも1回/月の受診が必要となります

期待できる効果…

長期にわたり、正しく治療が行われると、アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状をおさえる効果が期待できます。
また、症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。

舌下免疫療法は現状、唯一花粉症を治し得る治療法とされています。約80%以上の方に効果があり、そのうち20%は花粉症が治癒するという報告があります。また30%以上の方はかなり楽になり花粉症のお薬が激減し、20~30%では症状はあるものの以前に比べ楽になることが期待できます。そして残念ながら10~20%の方には治療効果が得られないようです。つまり、80%以上の方に舌下免疫療法の効果が期待できます。

舌下免疫療法の方法 どうやってやるの…?

スギ花粉から抽出した薬を舌下(舌の裏)にいれます。舌下に1~2分(治療薬により異なる)保持したままそっとしておき、その後に飲み込みます。1回目の舌下投与は医療機関で行ないますが、以降は毎日自宅で行ないます。

治療開始時期…

副反応の出現や程度がひどくならないよう安全に治療を開始するために、スギ花粉の飛散する前後に舌下免疫療法を開始できません。よって1月から5月は治療を開始できない時期となります。また、スギ花粉の飛散が始まる3ヶ月以上前から治療を開始すると効果的です。よって当院では、スギの飛散開始時期も考慮し6月~11月が治療開始対象の時期となります。1月以降になると、翌年6月までお待ち頂いております。

*治療を開始された方は、スギ花粉症時期も服薬を継続して頂いて問題ありません。

*また、重篤な喘息をお持ちの方などでは本治療の適応外となる場合がございます。特に喘息や食物アレルギーをお持ちの方は主治医に本治療を受けることが可能かご確認のうえご受診ください。

治療の副反応は…

この薬は自然界にあるスギ木の花粉から薬用に成分抽出されています。そのため、薬害は無いと考えられますが、理論的には舌下直後にアナフィラキシーとよばれる強いアレルギー反応を起こす可能性があります。つまり、スギ花粉にアレルギーがある患者さんにスギ花粉で治療するわけですから、口にスギ花粉を入れることによりアレルギー反応が起こる可能性があります。

これまでの海外での実績で重篤な副反応はきわめて稀であり、従来の注射による方法よりもかなり安全とされます。しかし、口の中のかゆみや腫脹感、のどの違和感、口内炎などといった軽い副反応はありますので、治療時にはよく理解する必要があります。軽い副反応は、決して怖いものではありません。よく理解していただければ、安全に行なえます。