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院長のひとりごと コラム- column -

花粉症のピーク時対策🌲
更新日:2022/03/17

いよいよ今年の花粉症もピークとなってきました。
当院を受診くださる皆さんの多くが「今年は目の症状がひどい!」と仰ります。
コロナ禍でマスクが日常となり、鼻から吸い込む花粉の量が少なくなっていることが理由ではないかと、個人的には考えています。

眼は花粉用のゴーグルなどをしていないと大量に付着してしまいます。
花粉症用の目薬を使用していただいていても、「効かない!」とか「すぐにまた痒くなる!」といったご意見もこの時期は多いですね。

つまり、目薬の効果以上に花粉が大量に入り込んでくることが原因なので、薬を効きやすくするには、「当たり前だろ~~!」って思うかもしれませんが、入ってきた花粉を外へ出す必要があります。

では、どうすればいいのでしょう⁉

例えば、外出から帰ってきたら眼を洗って花粉を洗い流すことがおススメです。市販の眼を洗うものが色々販売されていますので、これを行って頂くと「症状が楽になった!」というご意見を頂戴します。

また、「洗浄は無理!」という方も多くいることでしょう。そんな場合は、市販の点眼薬を試してみてください。生理食塩水やプールの後の目薬などでもいいのではないかと思います。つまり、目薬にて花粉を目から洗い流す!といったイメージです。

但し、水道水で目を洗うことはかえって刺激となってしまうことがありますので控えることをおススメします。

 

一方、鼻の症状がひどい場合はどうしたらいいでしょう?

 

昼間、営業職にて外出の多いサラリーマンや、部活動でマスクを着けられない、また学校においては換気のため窓が開けっぱなしとなっている状況があるようです。そうなると、屋内、屋外の差がほぼないので、授業中ひどくなってしまう事もよくあるでしょう。

そんな場合も目に対する対処法と同様、鼻に吸い込んだ花粉をいかに外へ出すことができるか!

これが、症状のひどさを軽減する方法となります。

 

具体的には保湿用の鼻スプレーがおススメ。ネットなどにもありますので、お手軽に入手が可能です(当院でも取り扱っています!)。

昼間、鼻の症状がひどくなる前(このポイントが肝心!)、「あっ、このままだ

とヤバい!」と感じる瞬間があるはずだと思います。この時に、保湿用の鼻スプレーを沢山「シュシュシュシュ…!」とかけ、その後に鼻をかんでもらう。これによって「ひどくならずに済んだよ!」というお声もよく頂戴しています。

 

花粉を大量に吸い込んだ結果、鼻が過敏に反応し、それを外へ出そうとする反応。それこそがアレルギー反応なので、くしゃみ、鼻水によって花粉を排出させるのではなく、スプレーによって外へ出してあげる。これにより薬が効いている範疇に花粉量を抑える。このようなことを花粉症のピーク時期の対策として、私は皆さんによくお伝えしています。

他に、「朝や晩に鼻の症状がひどい!」といった場合はどうでしょう。

朝おきると、とたんに「くしゃみや鼻水」が出始める現象を「モーニングアタック」などと呼びます。起きがけに自律神経が副交感神経から交感神経に切り替わるタイミングが、ちょっとうまくいかないことが原因ではないか⁉と言われていますが、これはまだ全容解明とはいっていません。

花粉症によるアレルギー反応はすぐ反応する経路と、しばらく時間が経ってから反応する経路があります。夜になると鼻がつまって眠れない!などという症状はこの後から反応を起こす経路のしわざかもしれません。

こういった症状が薬だけでコントロールしきれない場合、私は「鼻うがい」をおススメしています。

朝と夜、もしくは夕方、帰宅後に鼻うがいをすることで、鼻の中をスッキリし、その後の症状を緩和させてくれることに期待できます。

鼻うがいについては、昨年12月に上梓しました院長の著書「鼻スッキリで夜ぐっすり」の中でも紹介していますし、その後、おかげ様でラジオ番組や週刊誌、テレビのコメントなどの取材をお受けした際も、「鼻うがい」についておススメさせて頂きました。

はじめて行う際、鼻がツーンとしみるんじゃないか⁉と少々ビビるかと思いますが、やってみると意外と楽で、その後のスッキリ感を一度体感すると結構手放せなくなる秀逸な1品です。コロナの感染予防にも良さそうと言われるようにもなってきており、ぜひ広く皆さんに鼻うがいをして頂けるといいなぁ!と思っています。

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