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診療案内

睡眠外来

睡眠外来について

当院は日本睡眠学会認定施設です。いびき、睡眠時無呼吸などでお悩みの方はどうぞご相談ください。過去に簡易検査、PSG検査をしたことがある方は結果のご持参をお願いします。

耳鼻咽喉科

耳の病気

主な症状

  • 耳が痛い
  • 耳がかゆい
  • 耳だれが出る
  • 耳垢を取って欲しい
  • 耳が聞こえづらい
  • つまった感じ
  • 自分の声が響く
  • 耳鳴りがする
  • 補聴器相談 など

主な疾患

急性中耳炎

急性中耳炎

原因

急性中耳炎は、喉や鼻風邪に伴って鼻の奥と耳をつなぐ耳管という管を経由してウイルスや細菌が鼓膜の奥(中耳)に入り感染を起こすことで発症します。

症状

症状は耳の痛みや発熱を伴うなど特徴的ですが、小さなお子さんでは症状が訴えられないことから発熱により発覚することもあります。

時として自然に鼓膜が穿孔し(穴が開く)、一過性に耳漏(耳だれ)が出ることがありますが、中耳の炎症が改善すると穿孔した鼓膜も閉鎖します。穿孔により中耳内の貯留駅が排膿されるため、痛みが軽減することにつながりますから、一時的な排膿(耳だれ)は大きな心配はありません。また急性中耳炎の貯留液が残存し遷延化することにより滲出性中耳炎に移行することがあります。

治療

痛みが我慢できないほど強く夜眠れないような時は、耳を冷やしたり痛み止め(解熱消炎鎮痛薬)を使用してあげてください。また鼻の症状を伴っていることが多く、その際は外来を受診していただき鼻の掃除など処置を受けることをおすすめします。治療は内服薬を使用したり、症状の程度や経過により鼓膜に穴を開ける「鼓膜切開」を行う場合もあります。

まとめ

お子さんに多い急性中耳炎ですが、大人でも時折発症することがあります。鼻やのど風邪が先行していることが多いため、鼻が詰まったり鼻水が多い、また鼻がグスグスしていたり鼻すすりがあるようでしたら耳鼻科への受診や通院をおすすめいたします。

滲出性中耳炎
原因

風邪や副鼻腔炎、急性中耳炎などの後に中耳の炎症が起こると、中耳の圧力が下がり浸出液が溜まるようになります。鼓膜の奥の中耳に液体が溜まり、鼓膜の振動が悪くなって聞こえづらくなる病気です。子どもの難聴の原因として多い病気ですが、痛みなど急性の炎症がないため無症状で気づかれないことも多く、そのままにしておくと難聴により言語や学習への影響、鼓膜の変化が残ることもあります。

症状

中耳に液体が溜まるため、耳が塞がったような感じ(耳閉感)、聞こえが悪くなる(難聴)などが起こります。発熱や痛みはほとんどなく、自分で症状を伝えられない乳幼児では、耳を触ったり頭を振る、呼びかけに対し反応が鈍くなるなどの行動や態度で分かることがあります。また、聞き返しが多い、テレビの音が大きくなるなどにより、周囲から気づかれることもあります。

子どもに多い病気で、特に小学校に入るまでのお子さんに多く、年齢が上がるにつれて次第にかかりづらくなります。

治療

発症から3ヶ月間以内には自然に治ることも期待できるため、保存的に治療を行います。アレルギー性鼻炎を含む鼻炎や副鼻腔炎、アデノイド肥大などは小児の滲出性中耳炎を悪化させるため、鼻水を出取ったり、吸入をしたり外来での処置治療も行われます。また、耳管通気と呼ばれる鼻から耳に空気を送る治療を行い、服薬と処置にて治療を行います。内服薬には、カルボシステインと呼ばれる中耳にたまっている粘液を溶かすお薬を使います。この薬は中耳の貯留液を出しやすくしたり、鼻汁や痰に対しても効果があるものです。他に鼻の症状を伴うもしくは繰り返している場合は他の薬剤を併用する場合もあります。

3ヶ月たっても自然に治らない場合は、程度により保存的治療では治癒の可能性が低くなるため、手術治療が必要となることもあります。鼓膜切開や小さなチューブを入れる手術、鼻の奥にあるアデノイドの肥大が原因となっている場合はそれを切除する手術も検討する場合があります。

チューブを入れておく期間は1~2年を目安としますが、途中で抜けてしまうことも少なくありません。鼓膜チューブ留置手術は局所麻酔または全身麻酔(小さなお子さん)で行われます。

まとめ

普段から気をつけることとしては風邪や鼻、副鼻腔の炎症、生活環境(集団保育、家族の喫煙など)が中耳炎になるきっかけやリスクを増やすと言われています。よって急性中耳炎にかかるリスクが増えるわけですから、当然滲出性中耳炎になるリスクも高くなります。

大人の場合は中耳炎や風邪症状に引き続き滲出性中耳炎を引き起こす場合があります。保存的治療にて耳管通気や内服薬による治療を行いますが、改善が乏しい場合や仕事面など社会生活において不自由の程度が強い場合は、鼓膜切開や鼓膜チューブ留置術を行う場合があります。また滲出性中耳炎になる理由として上咽頭腫瘍が原因となる場合もあり得るため、経過により鼻の奥(鼻咽腔)の検査が必要となることがあります。

お風呂やプールについては、耳の中に水が入らないように注意すれば入浴、水泳は構わないでしょう。耳の中に水が少し入っただけでは問題はありません。また水浴び程度で、もぐったりしなければプールも問題はないでしょう。スイミングスクールに通われているお子さんは耳栓を使用していただいた方が安全です。また耳栓が外れづらいように水泳帽などで耳を覆うようにされるとより安全かと思います。

慢性外耳道炎(耳をよく触る方)
慢性外耳道炎とは

耳の入口から鼓膜までの距離は約3cmです。手前3分の1は皮膚で覆われていますが、奥の3分の2は粘膜で覆われています。この部分は本来触ってはいけない場所になります。頻繁に耳かきや綿棒で耳を触る方は痒みを起こしやすく、時として粘膜を損傷し痛みや腫れの原因となることがあります。

原因

また耳垢は英語で「イヤーワックス」といい、垢ではなく耳内をコーティングするワックスという表現をしています。耳の触りすぎにより、このワックスをわざわざ剥がしてしまうため、乾燥肌ならぬ乾燥耳により痒みが生じる原因となります。

治療法

痒みを我慢して耳を一切触らないことが治療の中心ですが、これは大変つらいこと‼これを乗り越えると痒みは徐々に軽減していきます。痒みが取れるまでご自身では一切触らずに耳の消毒で受診してみてください。

鼻の病気

主な症状

  • 鼻づまり
  • 鼻水
  • くしゃみ
  • 鼻血が出る
  • 臭いにおいがする
  • においが分かりづらい
  • 舌下免疫療法
  • レーザー治療
  • ナステント相談
  • 慢性上咽頭炎 など

主な疾患

アレルギー性鼻炎について

アレルギー性鼻炎は、アレルゲン(アレルギーの原因物質)が鼻の粘膜に付着して、アレルゲンを体内に入れないためにくしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状が過剰に起こる病気です。

アレルギー性鼻炎には季節性のものと通年性のものがあり、季節性の原因物質にはスギやヒノキ、ブタクサなどがあり、通年性にはハウスダスト、ダニなどがあります。

治療の原則は、原因物質の除去となります。症状を抑えるために対処療法として、抗アレルギー薬の内服や点鼻薬を使います。アレルギー性鼻炎の原因物質が分かれば減感作療法という治療があります。

スギ花粉症について

毎年恒例のスギ花粉症。かねてよりお薬による治療はお早めに!と、よく耳にされていたのではないかと思います。こういった、症状がひどくなる前、もしくは花粉の飛び始める前にお薬を開始する治療法を「初期治療」といいます。

従来、初期治療は花粉が飛び始める1週間~2週間前から服薬を開始するといい!と言われています。しかし、「それっていつ?」という疑問を私は長年抱いていました。

ここ宇都宮近辺は例年、2月20日前後に花粉の飛散が開始となりますので、それを目安に1週間や2週間前から服薬を開始すれば初期治療の時期としては完璧だと思います。しかし、花粉の飛散は天候の影響を受け、その年により遅れたり早まったりします。寒さが戻り雪も降る年は飛散が遅れ、暖冬の年は早く飛び始めます。

花粉症の症状が出始めるのは大きく分けて2パターンありますが、その前に、「飛散の開始」の定義について触れておきましょう。

花粉が飛んでいるかどうかは、全国各所で計測がされています。その観測は一般にダーラム型花粉捕集器を用いて行われ、1月以降で設置されているスライドグラス上に付着するスギ花粉の数が最初に1cm2あたり1個以上になった日が2日以上続くと、その地域の飛散開始日となります(公益財団法人日本アレルギー協会 花粉情報標準化委員会の定義より)。

よって、飛散開始日より前からチョロチョロと花粉は飛び始めているわけです。

この飛散開始日の前から、くしゃみ、水鼻、鼻づまり、目の痒み、のどのイガイガや痒みなど、花粉によるアレルギー症状を認め始める「高感受性」とよばれる方達と、飛散が始まった後から症状が出始める「低感受性」の2つにパターンとして分類ができます。

早い人は年が明けると1月中旬頃から「なんだか鼻がムズムズしてきた」といって受診されます。こういった高感受性グループの方々は、少しでも症状を感じ始めたら服薬を開始されることをおすすめしています。

一方、低感受性グループの方達にはテレビなどで「春一番がそろそろ吹くぞー」と言い出したら、その辺りから服薬を始めてください。とお伝えしています。暖かくなり、春一番が吹くころ、その辺りが花粉の飛散開始日と重なります(宇都宮はその1週間ほど遅くなる場合がありますが)。

他に、「朝や晩に鼻の症状がひどい!」といった場合はどうでしょう。

朝おきると、とたんに「くしゃみや鼻水」が出始める現象を「モーニングアタック」などと呼びます。起きがけに自律神経が副交感神経から交感神経に切り替わるタイミングが、ちょっとうまくいかないことが原因ではないか?!と言われていますが、これはまだ全容解明とはいっていません。

花粉症によるアレルギー反応はすぐ反応する経路と、しばらく時間が経ってから反応する経路があります。夜になると鼻がつまって眠れない!などという症状はこの後から反応を起こす経路のしわざかもしれません。

こういった症状がお薬だけでコントロールしきれない場合、私は「鼻うがい」をおすすめしています。

朝と夜、もしくは夕方、帰宅後に鼻うがいをすることで、鼻の中をスッキリし、その後の症状を緩和させてくれることに期待できます。

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副鼻腔炎(蓄膿症)について

副鼻腔(ふくびくう)炎は鼻と隣接する4つの空洞(上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞)に炎症がおこり、鼻づまりや粘り気のある色のついた鼻水が出たり、額や目の周囲に痛みなどの症状が出ます。

副鼻腔炎には急性のものと慢性のものがあります。症状が3ヶ月以上続き慢性化した場合は抗菌薬を長期間服用するマクロライド少量長期療法を行います。それでも治らない場合は手術加療が必要となる場合があります。

長引く鼻づまりや匂いが分かりづらいなどの症状が気になる方は耳鼻科受診をおすすめします。

鼻出血について

鼻血を繰り返すのは病気⁉

お子さんの場合、鼻をこする、いじる、ほじる、鼻をかむなどの刺激によって鼻の前方の鼻中隔(左右を分ける真ん中の柱)粘膜に傷がついて出血する場合がほとんどです。この場合、鼻をつまむだけで止血することがほとんどですが、一旦出血すると、傷がついた粘膜にかさぶたがつきます。それが気になり触ってしまうことで、再出血を繰り返します。したがって、繰り返していても、短時間で止まる鼻血の場合は、他の病気によるものの可能性は低いのでまず心配ありません。逆に鼻をつまんでいても、長時間出血が続く場合は、基礎疾患が隠れている可能性があるので、診察を受けることをおすすめします。

鼻血が出たらどうしたらいいの⁉

鼻血は、鼻中隔(鼻の穴の左右を分ける仕切り)から出ることがほとんどです。この場所はキーゼルバッハ部位と言って、鼻の入り口から約1cmの鼻中隔の前下方に位置します。粘膜のすぐ下に血管が網目状に集まっているため、血流の豊富な場所で鼻に指を入れていじると、ちょうど指先が当たる位置のため出血しやすいのです。よってお子さんでは鼻を触るクセのある場合が多いことから子どもの鼻血は繰り返すことが多く、また鼻粘膜は薄いので、直接指を入れなくても手で鼻をこするだけで傷ついて出血する場合もあります。止血の方法は、キーゼルバッハ部位を圧迫することです。具体的には親指と人差し指で小鼻をしっかりつまんで左右から鼻中隔を挟み込むように圧迫します。10分程度圧迫すると鼻血が止まります。この時、特にお子さんは座らせて軽くうつむいた姿勢にし、口の方へ流れ込んだ血液は飲み込まないように洗面器やタオルに吐き出させてください。座るのが難しければ横向きに寝かせても構いませんが、仰向けに寝かせると、喉に流れ込んだ血液を飲んでしまい、後で気分が悪くなったり、吐いたり、お腹が痛くなったりしますので注意してください。鼻の付け根をつまんだり、首の後ろを叩くなどの行為は根拠がなく、止血効果はありません。圧迫で止まらない場合は、キーゼルバッハ部位以外からの出血や、血液疾患など全身の病気が原因の可能性がありますので、受診されることをおすすめします。

のどの病気

主な症状

  • のどが痛い
  • イガイガする
  • 咳が出る
  • 痰が出る
  • 声がかれる
  • 乾く
  • 飲み込みづらい
  • 魚の骨がひっかかった
  • 口内炎
  • 性感染症が心配
  • 長年に渡るのどの違和感(慢性上咽頭炎)など

扁桃炎

扁桃炎について

扁桃炎について

扁桃(主に口蓋扁桃)にウイルスや細菌により感染がおこり、発熱やのどの痛みを伴います。
細菌感染では溶連菌が原因となることが多く、ペニシリンをはじめとした抗菌薬の効果は現在でも良好です。一般的にウイルスによる扁桃炎と比較し、溶連菌などの細菌が原因の扁桃炎の方が、咽頭痛や発熱などの症状も強く出ます。また以前は溶連菌感染症が原因でリウマチ熱や糸球体腎炎を起こし後遺症が残ることもありました。これらの後遺症は最近日本では経験することが減りましたが、これは生活環境の改善に加え抗菌薬治療の普及によるものです。以上のことから溶連菌性扁桃炎に対しては重症度に応じて適切な抗菌薬治療を行った方がいいと考えられています。
一方で、近年ペニシリン系抗菌薬による溶連菌の除菌率の低下や治療の失敗例の増加が報告されています。原因は様々な要因がありますが、一つに抗菌薬の内服の仕方に問題があると言われています。例えば、扁桃炎で内服するペニシリン系やセフェム系の抗菌薬は1日3回朝昼夕で5日間内服することが多いですが、幼稚園や保育園に通園している場合は、昼の分が飲めなかったり、熱が下がったからと言って自己判断で内服を中止してしまったりすると、溶連菌の十分な除菌ができず、せっかく薬を飲んでも治療が成功しません。そのためには抗菌薬は用法を守ってきっちりと内服することが重要です。

大きい扁桃は手術したほうがいいか…?

学校検診で扁桃肥大と言われた場合は、口の中にある口蓋扁桃の肥大を意味します。子どもでは口蓋扁桃と鼻の奥にあるアデノイド(咽頭扁桃)が徐々に大きくなり、口蓋扁桃は6歳頃、アデノイドは4~5歳頃に最大となります。その後自然に小さくなるので、この頃に症状がなければ手術をする必要はありません。ただし、症状がなくても腫瘍等の場合は手術が必要ですが子どもではごく稀です。

手術が必要となる原因は大きく分けて3つあり、①炎症を繰り返す場合、②大きすぎて呼吸や食事に支障が出る場合(睡眠時無呼吸など)、③扁桃が原因で、離れた臓器に影響してくる場合があげられます。もともとは必ずしも口蓋扁桃が大きくないこともありますが、年に4~5回以上、扁桃炎を繰り返す時は手術の適応です。②は睡眠中のいびき、無呼吸、日中の眠気、口呼吸、食べるのが遅く肉の塊などが飲み込めない、声がこもるなどの症状が起こります。③は扁桃病巣感染症と言って、皮膚疾患、腎疾患などが起こる場合は手術が必要となります。

扁桃は学童期に徐々に小さくなり、炎症もおさまってくることが大半ですが、20歳前後の頃に再び扁桃炎を繰り返すことがあります。この時期に手術をする場合、1週間程度の入院が仕事や学校などに差し支えることから(「小さい頃に手術をしておけば良かったのに!」と言われることもしばしばですので)、十分な適応があれば、小児期に手術を検討することをおすすめします。

アレルギー治療・検査

アレルギー治療について

当院のアレルギー検査について

上咽頭擦過療法(EAT)

呼吸器内科

主な症状